東京を代表する下町・浅草。雷門や浅草寺といった観光名所があることで有名ですが、実は“うなぎの街”としても長い歴史を誇っています。江戸時代の食文化として庶民に広がった「うなぎ」は、スタミナ食としても人気が高く、現在もなお老舗や専門店が立ち並び、国内外の観光客を魅了しています。
ふっくらとした身に甘辛いタレが絡んだ蒲焼きは、日本人にとってまさにごちそう。浅草には100年以上続く老舗から、観光客でも気軽に立ち寄れる名店まで、個性豊かなうなぎ店が揃っています。この記事では、江戸の粋と伝統を感じながら「これぞ浅草」と言える至福のうなぎを楽しめる5つの老舗をご紹介します。旅行の合間に訪れるもよし、特別な日の食事に選ぶもよし。きっと心に残る一皿に出会えるはずです。
1. 雷門 うなぎ 色川
雷門から徒歩約2分の好立地にある「雷門 うなぎ 色川」は、1861年創業の老舗鰻店で、歴史ある店内では江戸の風情を感じながら食事を楽しめます。うなぎはカリッと香ばしく、中はふわふわで、甘さ控えめのタレが絶妙に絡み、うな重や蒲焼きは上品で食べやすい味わいです。雷門や浅草寺の観光の合間にも立ち寄りやすく、家族連れや一人客でも利用しやすいカウンター席やテーブル席を備えています。
- 営業時間:11:30〜14:00
- 定休日:不定休
- 予算:約4,000円
- 住所:東京都台東区雷門2-6-11
- 電話番号:03-3844-1187
- アクセス:都営浅草線 浅草駅 A1番出口 徒歩2分
2. 駒形 前川 浅草本店
駒形前川 浅草本店は、創業220年を誇る江戸情緒あふれる老舗鰻専門店で、隅田川のほとりという絶好のロケーションに位置し、古き良き下町の風情と現代の洗練が融合した特別な空間を提供しています。代々受け継がれてきた秘伝のタレで丁寧に焼き上げられる鰻は、国産の上質な鰻を使用しており、ふっくらとした食感と口の中でとろける脂の旨味が特徴です。蒲焼はもちろん、泥臭さのない白焼きも用意されており、そのままでも十分に鰻本来の旨味を堪能できます。コース料理も充実しており多彩な品揃えで用途や予算に応じて選ぶことができます。また、鰻料理に合わせた日本酒も取り揃えられ、を楽しむことが可能です。店内から、隅田川や東京スカイツリーの絶景を眺めながら食事ができます。格式ある店内は、特別な日のお祝いはもちろん、接待や会食など幅広いシーンに最適で、浅草駅から徒歩圏内というアクセスの良さも魅力です。長い歴史と確かな技術の鰻料理を、四季折々の風景とともに味わえる、浅草を訪れたらぜひ立ち寄りたい名店です。
- 営業時間:11:30〜21:00
- 定休日:元旦、墨田川花火大会開催日は異なります。
- 予算:約10,000円
- 住所:東京都台東区駒形2-1-29
- 電話番号:050-5589-9710
- アクセス:都営地下鉄浅草線 浅草駅 徒歩1分
3. 浅草 川松 浅草本店 鰻
浅草川松(あさくさかわまつ)本店は、明治6年(1873年)に創業し、現在も浅草の地で伝統の味を守り続ける老舗の鰻専門店です。雷門から徒歩圏内に位置し、観光客にも親しまれる名店として、地元の人々にも愛されています。特に「中入れ丼(きも吸い付き)」は、鰻が二段重ねになった贅沢な一品で、ボリューム満点ながらも絶妙なバランスで仕上げられています。また、「いかだ重」や「冨貴コース」など、コース料理も充実しており、特別な日のお食事にも最適です。店内は、落ち着いた和の空間で、カウンター席やテーブル席があり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。また、個室も完備しており、接待や会食にも対応可能です。スタッフの温かいおもてなしとともに、極上の鰻料理をお楽しみください。
- 営業時間:火・水・木・金・土・祝前日11:30 – 15:00 17:00 – 21:00/日・祝日11:30~20:00
- 定休日:月曜日
- 予算:約3,000円~8,000円
- 住所:東京都台東区浅草1-4-1
- 電話番号:03-3841-1234
- アクセス:東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線浅草駅 徒歩3分/つくばエクスプレス浅草駅 徒歩8分
4. うなぎ 和田平 浅草
うなぎ 和田平 浅草本店は、創業より長い歴史を持つ老舗の鰻専門店で、浅草の中心地に位置し、雷門から徒歩圏内というアクセスの良さも魅力です。店内は、落ち着いた和の雰囲気が漂い、カウンター席とテーブル席があり、一人でもグループでも利用しやすい空間となっています。また、全席禁煙で、ランチタイムは特に快適に食事を楽しむことができます。料理は、厳選された国産鰻を使用し、伝統的な手法で調理されています。特に「ひつまぶし」は、香ばしい鰻の蒲焼を楽しみながら、薬味や出汁で味の変化を楽しめる一品で、多くの客に愛されています。また、うな重やうな丼など、シンプルながらも素材の味を活かしたメニューも豊富に取り揃えています。営業時間は、11:00から15:00、16:00から21:00までで、月曜日から日曜日まで営業しています。予約も可能で、事前に電話での確認をおすすめします。なお、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済には対応していないため、現金での支払いを準備しておくと安心です。浅草観光の合間や、特別な日の食事にぴったりのうなぎ 和田平 浅草本店で、伝統の味を堪能してみてはいかがでしょうか。
- 営業時間:11:00~15:00/16:00~21:00
- 定休日:なし
- 予算:約2,000円~4,000円
- 住所:東京都台東区浅草1-37-5
- 電話番号:03-3845-5278
- アクセス:浅草駅 徒歩5分
まとめ|浅草は老舗うなぎの宝庫
浅草には、江戸の食文化を受け継ぐ老舗のうなぎ店が数多く残っており、観光スポットの賑わいの中でひときわ存在感を放っています。観光や散策で足を運ぶ際、つい寺社や名所に目を奪われがちですが、実は食の楽しみも浅草の大きな魅力のひとつです。ふっくらと蒸されたうなぎに、秘伝のタレが香ばしく絡む一皿は、観光の疲れを癒すだけでなく、心まで満たしてくれる特別な体験です。香り、食感、甘辛いタレの絶妙なバランスが生み出す味わいは、老舗の職人たちが長年磨き上げてきた技と伝統であり、一口ごとに江戸の粋を感じることができます。
今回ご紹介した4つのお店はいずれも、歴史と伝統を守りつつも、それぞれの店ならではの工夫や個性を生かした味わいが魅力です。たとえば、秘伝のタレで二度焼きした蒲焼や、ふんわりと蒸し上げた身の食感、さらにはひつまぶしやコース料理など、食べ方やメニューにも独自のこだわりが光ります。観光のついでにふらっと立ち寄るのもよし、特別な日の食事として計画的に訪れるのもおすすめです。老舗の落ち着いた和の空間で、ゆったりと時間を過ごしながら味わう一膳は、日常を忘れさせる贅沢なひとときとなるでしょう。
浅草でうなぎを味わうことは、単に食事をするだけでなく、江戸の食文化や下町の温かさ、職人たちのこだわりと技術の深さを感じる貴重な機会でもあります。観光とあわせて、ぜひ五感で江戸の粋を体験してみてください。香ばしい鰻の香り、ふっくらとした身の食感、タレの甘辛さ、そして店内の落ち着いた雰囲気すべてが、浅草という街ならではの特別な時間を演出してくれます。食を通じて、下町の文化や歴史に触れることで、浅草観光の楽しみがさらに深まることは間違いありません。
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