軽井沢の西側に位置する追分(おいわけ)エリアは、華やかな旧軽井沢とは対照的に 「静寂」「文学」「歴史」が息づく落ち着いたエリアです。 何度も訪れて感じたのは、“観光地”というより“暮らしの延長線にある美しさ”。 本記事では、実際に歩いた筆者の視点も交えながら、追分の魅力を徹底解説します。
1.歴史と情緒が漂う追分宿
追分は江戸時代、追分宿として栄えた場所で、中山道と北国街道が分岐する交通の要衝でした。江戸と京都を結ぶ中山道に加え、善光寺参りや北陸方面への物流を支えた北国街道が交わるこの地には、かつて多くの旅人や商人が集まり、宿場町として大いににぎわっていたといわれています。その歴史を象徴するのが、町の外れに静かに佇む分去れの道標です。「右は越後、左は木曽路」と刻まれた石碑は、行き先の異なる旅人たちがここで道を決め、時には別れを惜しんだであろう情景を想像させてくれます。私自身もこの場所に立ったとき、観光地というより「歴史の分岐点に立っている」ような不思議な感覚を覚えました。また、追分は文学とも深い縁があり、作家の堀 辰雄がこの地の静かな環境を愛し、代表作『風立ちぬ』の構想を練った場所としても知られています。現在でも旧中山道沿いには石畳の道や古民家、道祖神などが点在し、華やかな観光地とは違う素朴な風景が広がっています。実際に歩いてみると、軽井沢中心部のにぎわいとは対照的に人の流れも穏やかで、どこか時間がゆっくり進んでいるように感じられます。派手な観光施設は多くありませんが、歴史と文学の空気が自然と残っているのが追分の魅力であり、静かな街並みを歩いていると、まるで江戸時代の旅人やこの地を愛した文士たちと同じ景色を見ているかのような感覚を味わえるでしょう。
分去れ(わかされ)

軽井沢町の信濃追分にある分去れは、江戸時代に中山道と北国街道が分かれる歴史的な地点として知られています。中山道は江戸から京都へ向かう主要街道であり、北国街道は善光寺や越後方面へ続く道であったため、当時は多くの旅人がここで進む方向を決めていたといわれています。現在も追分宿の西側には「分去れの碑」と呼ばれる石造の道標が残り、延宝7年(1679年)に建てられたと伝わる石碑には「右は越後道、左は中仙道」といった文字が刻まれています。周囲には常夜燈や子育て地蔵、馬頭観音などの石仏や歌碑も並び、往時の街道文化を静かに物語っています。実際に訪れてみると、観光地として派手な演出がある場所ではありませんが、軽井沢中心部のにぎわいとは対照的に落ち着いた空気が流れており、歴史の節目に立っているような不思議な感覚を味わえます。近くには作家の堀辰雄ゆかりの「堀辰雄文学記念館」もあるため、旧街道を歩きながら立ち寄ると、追分の歴史と文学の両方を感じられる散策コースとして楽しめるスポットです。
・住所:〒389-0115 長野県北佐久郡軽井沢町追分558
・電話番号:0267-45-8695(軽井沢町観光経済課)/※史跡のため現地に電話はありません。お問い合わせは町役場へ。
・営業時間:24時間(見学自由)
・駐車場有無: あり(無料)/近くに町営の「追分宿駐車場(普通車用)」があり、無料で利用可能です。
・駅からのアクセス方法:電車:しなの鉄道「信濃追分駅」からタクシーで約7分、または徒歩約30分(約2km強)。/バス:西武観光バス「追分入口」バス停から徒歩約1分。
泉洞寺

追分宿の静かな街並みの中に佇む泉洞寺は、曹洞宗に属する寺院で、宿場町として栄えたこの地域の歴史とともに歩んできた400年以上の歴史を持つ古刹です。中山道と北国街道が分かれる交通の要衝だった追分の寺院らしく、境内にはどこか素朴で温かみのある空気が流れており、散策途中に立ち寄ると心が落ち着く場所でもあります。特に印象的なのは個性的な石仏で、カーリングのストーンに乗った「カーリング地蔵」やラケットを持つ「卓球地蔵」など、思わず写真を撮りたくなるようなユニークなお地蔵様が並んでいる点です。また、文学好きなら見逃せないのが作家堀 辰雄の作品にも登場するといわれる苔むした「歯痛地蔵」で、墓地入口付近にひっそりと佇む姿は、追分の静かな雰囲気を象徴しているようにも感じられます。秋になると参道のモミジが色づき、山門周辺は赤く染まった景色が広がるため、紅葉シーズンには特に美しい風景が楽しめます。さらに8月には早朝の坐禅会やラジオ体操など地域に開かれた行事も行われており、観光客でも気軽に参加できるのが特徴です。
・住所:〒389-0115 長野県北佐久郡軽井沢町追分1259
・電話番号:0267-45-1354
・営業時間:境内自由(参拝は日中を推奨)
・駐車場有無:有り: 広い駐車場が完備されています(第2・第3駐車場など複数あり)
・駅からのアクセス方法:しなの鉄道「信濃追分駅」から町内循環バスで約20分、「追分公民館」バス停下車、徒歩約1分。
2.文豪たちが愛した文学の香り
追分は、作家の堀 辰雄や詩人の立原 道造をはじめ、多くの文学者に愛された土地として知られています。軽井沢中心部のにぎわいとは異なり、この地域にはどこか落ち着いた静けさがあり、周囲に広がる自然の景色と相まって、創作に向き合うには理想的な環境だったのではないかと感じます。実際に歩いてみると、澄んだ空気や穏やかな時間の流れが印象的で、こうした環境が作家たちの想像力を刺激し、数々の作品が生まれる背景になったのだろうと想像させてくれます。
堀 辰雄文学記念館

「堀辰雄文学記念館」は、作家 堀 辰雄 が晩年を過ごした旧居跡に建てられた文学館で、軽井沢町追分の静かな環境の中に佇んでいます。館内では原稿や書簡、初版本などが展示されており、『風立ちぬ』や『美しい村』といった作品の背景や作家の人生を知ることができます。実際に訪れてみると、保存された住居や苔むした庭の雰囲気がとても落ち着いており、作家がこの地の静けさを愛した理由が少し分かるような気がしました。開館時間は9:00〜17:00、休館日は水曜日(祝日の場合は翌日)で、入館料は大人400円。このチケットで近くの 追分宿郷土館 も見学できるため、追分宿の散策とあわせて立ち寄るのがおすすめです。
開館情報|軽井沢町役場
・住所:〒389-0115 長野県北佐久郡軽井沢町大字追分662
・電話番号:0267-45-2050
・営業時間:9:00~17:00(最終入館は16:30まで)/定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)/※7月15日~10月31日は無休です。
・駐車場有無:駐車場有無: あり(無料)
・駅からのアクセス方法:しなの鉄道線「信濃追分駅」からタクシーで約5~8分、または徒歩で約20〜30分/バス利用: JR軽井沢駅から千曲バス(小諸・御代田方面行)に乗車し、「追分中央」バス停で下車後、徒歩約5分
文学碑巡り
軽井沢は、明治から昭和にかけて多くの作家や詩人が別荘を構えたことで知られる「文学の町」でもあり、町内には文豪ゆかりの文学碑が点在しています。文学散策を楽しむなら、碑が比較的まとまっている旧軽井沢銀座周辺の旧軽井沢エリアと、作家 堀辰雄 ゆかりの地として知られる追分エリアの2つを巡るコースがおすすめです。旧軽井沢では、詩人 室生犀星 や作家 正宗白鳥、有島武郎などの文学碑を散策しながら巡ることができ、約2時間ほどで歩いて回れます。一方、追分では堀辰雄文学記念館を中心に旧中山道の宿場町を歩きながら文学の足跡を感じることができます。私も実際に歩いてみましたが、旧軽井沢は文学者の社交の面影を感じる華やかな雰囲気、追分は静かな環境で文学の世界に浸れる落ち着いた散策が楽しめるのが印象的でした。なお、文学巡りの拠点としては塩沢湖畔の軽井沢高原文庫もおすすめで、軽井沢ゆかりの作家の資料や文学碑をまとめて見ることができます。
文学碑巡り詳細|軽井沢観光協会

軽井沢高原文庫
軽井沢ゆかりの文学資料を網羅し、庭園内に多くの文学碑や移築された別荘が点在する、文学巡りの中心的な拠点です。
・住所:〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217(軽井沢タリアセン内)
・電話番号:0267-45-1175
・営業時間:9:00~17:00(12月〜1月は10:00〜16:00、冬季休館あり)
・駐車場有無:駐車場有無: あり/ゴールデンウィークや夏季、秋季の土日祝日は有料(普通車1回500円)となる場合があります。
・駅からのアクセス方法:軽井沢駅または中軽井沢駅からタクシーで約10分。/軽井沢駅から急行バス(塩沢湖行き)で「塩沢湖」バス停下車。
3.追分の隠れ家カフェ・レストラン4選
「追分」という地名は全国にいくつか存在しますが、軽井沢の追分エリアは、静かな森や水辺の景色の中でゆったり過ごせる“隠れ家カフェ”が点在していることで知られています。なかでもうめの木カフェは、御影用水沿いにある落ち着いた雰囲気のカフェで、大きな窓から水辺の景色を眺めながらワッフルやナポリタンを楽しめるのが魅力です。また、森の中にひっそりと佇むForest Valeでは、天然酵母と国産小麦を使った自家製食パンのモーニングが人気で、別荘地ならではの静かな時間をゆったり過ごすことができます。追分を散策する際は、こうしたカフェに立ち寄りながら自然の中でひと休みするのも、このエリアならではの楽しみ方です。
① うめの木カフェ

うめの木カフェは、軽井沢町追分の「御影用水」沿いにある隠れ家的なカフェで、2024年4月にオープンしました。大きな窓やテラス席から水辺の景色を眺めながらゆったり過ごせるのが魅力で、静かな追分エリアらしい落ち着いた時間を楽しめます。店内ではナポリタンプレートや手作りスイーツが人気で、抹茶ケーキやプリン、ワッフルなどのデザートとコーヒーを合わせてゆっくり休憩するのもおすすめです。テラス席はペット同伴も可能で、散策途中に立ち寄るカフェとしても利用しやすい雰囲気があります。
・住所:〒389-0115長野県北佐久郡軽井沢町追分48-4(御影用水沿い)
・電話番号:0267-31-0730
・営業時間:10:00~16:00(ランチは14:30まで)/定休日:月曜日、火曜日、第1日曜日
・駐車場有無:あり(店舗前に数台分確保されています)
・駅からのアクセス方法:電車:しなの鉄道「御代田駅」から車で約5分、または「信濃追分駅」から車で約6分です。
② Forest Vale

「Forest Vale(フォレスト ヴェール)」は、軽井沢町追分にある一軒家カフェレストランで、豊かな緑に囲まれた落ち着いた雰囲気が魅力です。店内では天然酵母の自家製パンを使ったモーニングやランチが人気で、特にクロックマダムや里芋のポタージュ、サラダやブラウニーなどのセットメニューが評判です。ペット同伴も可能で、愛犬と一緒にゆったり過ごすことができます。営業はモーニング・ランチ・ディナーと時間帯ごとにシェフやスタッフが変わるスタイルで、自然に囲まれた静かな空間で、軽井沢の森の雰囲気を感じながら食事や休憩を楽しめる隠れ家的なカフェです。
・住所:〒389-0115 長野県北佐久郡軽井沢町追分1505-22
・電話番号:0267-31-5260
・営業時間:8:00 〜 11:50(ラストオーダー 11:00)/定休日: 月曜・火曜・水曜(加えて不定休あり)/※以前行っていたランチ・ディナー部門は2025年6月をもって閉業しています。
・駐車場有無:無料駐車場あり(店舗敷地内)
・駅からのアクセス方法:しなの鉄道「信濃追分駅」より車で約7分(約2.2km)。/「中軽井沢駅」より車で約10分、「軽井沢駅」より車で約15分。
③ エンボカ 追分

「エンボカ追分」は、カフェではなくレストランですが、長年軽井沢で愛されてきた人気ピザ店「エンボカ」が2024年6月に追分に移転オープンしたお店で、完全予約制のコース中心スタイルで落ち着いた雰囲気の中食事が楽しめます。店内はカウンター4席、テーブル12席の小規模ながら、薪窯の火入れの香ばしい香りが漂い、目の前で焼き上がる臨場感も魅力です。筆者が訪れた際は春豆のスープの甘みと豆の青さのバランスが絶妙で、ババガヌーシュやチーズとオリーブオイルだけの生地ピザはシンプルながら素材の旨味が引き立っていました。窯焼き野菜は種類豊富で、特にヤングコーンの甘みが印象的。メインのスペアリブは燻製の香りが豊かで食べ応えがあり、ピザは野沢菜の和風胡麻ソースやアスパラの優しい味付けが絶妙でした。デザートの焼き林檎と胡桃アイスまで、最後まで満足度が高く、パンのお持ち帰りも可能です。店員さんの対応もフレンドリーで、一人での利用やデートにも最適。静かにゆったり味わえるため、軽井沢で特別な夜を過ごしたい人に特におすすめの隠れ家レストランです。
注意点:全員揃って食事が始まる「一斉スタート」形式のため、遅刻厳禁となっています。
2026年3月時点で「エンボカ追分」は完全予約制となっており、予約は2か月前から可能です。事前予約はサイトのオンライン予約サービスから行え、特に週末や繁忙期は早めの予約が安心です。
・住所:長野県北佐久郡軽井沢町追分641-2
・電話番号:090-5758-1881(受付時間:14:00~18:00)
・営業時間:18:00一斉スタート(完全予約制)/定休日:月曜日・火曜日
・駐車場有無:無料駐車場あり(店舗前に専用駐車場が6台分)
・駅からのアクセス方法: しなの鉄道「信濃追分駅」から徒歩約15分〜20分程度です(約1.2km)/信濃追分駅から: 約5分(約1.2〜1.4km)/路線: 軽井沢町内循環バス(西コース)最寄バス停: 「追分入口」または「浅間サンライン入口」運賃: 大人200円(町内一律)
バスに関して注意
※夜の営業(18:00〜)に合わせた帰りの便がない可能性が高いため、帰路はタクシーの利用を検討してください。
④ GAFLO Cafe(御代田)

「GAFLO Cafe(ガフロカフェ)」は、軽井沢の隣町・御代田町にあるボタニカル・ヴィーガンカフェで、フラワーショップ「GATE Flower FIELD」が手がけています。川沿いのテラス席や森に囲まれた空間は、緑豊かで開放感があり、森林浴を楽しみながらゆったり過ごせるのが魅力です。メニューは肉・魚・卵・乳製品を一切使わないオールヴィーガンで、特に「FLOWER FIELDプレート」は9種類のスイーツから3品を選べ、エディブルフラワー添えで見た目も華やか。ヴィーガンピザトーストやドーナツ、マフィンも人気です。セルフサービス形式で注文と支払いを済ませてから席へ着くスタイルで、駐車場は約20〜35台、テラス席はペット可で愛犬連れも利用可能です。混雑する時間帯は土日昼前後で、人気メニューは売り切れもあるため早めの訪問がおすすめ。国道18号沿いで軽井沢中心部から車で約20分とアクセスも良く、ヴィーガンや自然の中でゆったりした時間を楽しみたい人に最適なカフェです。
・住所:〒389-0207 長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1604-3
・電話番号:0267-31-6724
・営業時間:定休日: 火曜日/※冬季(11月中旬〜3月末)は休業する場合があります。
・駐車場有無:無料駐車場あり
・駅からのアクセス方法:しなの鉄道「御代田駅」より約1.6km(徒歩で約20〜25分、車で約5分)。/最寄りバス停: 西軽井沢(千曲バス)バス停から店舗までは徒歩すぐです。/利用可能な路線: 佐久御代田線
5.おすすめ散策モデルコース
① 追分宿・文学散歩ルート
軽井沢・御代田町「追分宿」文学散歩モデルコース
GAFLO Cafe(ガフロカフェ)がある御代田町は、中山道の宿場町「追分宿」のすぐ隣に位置しています。軽井沢の喧騒を離れ、堀辰雄や立原道造ら文豪たちが愛した風情ある景色を巡る、半日〜1日の文学散歩モデルコースです。
モデルコース概要
スタート:しなの鉄道「御代田駅」または「信濃追分駅」
- 追分宿の町並み(徒歩・散策)
江戸時代の面影を残す石畳の道を歩きます。
見どころ:「分去れ(わかれ)の碑」。中山道と北国街道の分岐点で、文学碑も多く建立されています。 - 堀辰雄文学記念館(文学に浸る)
小説『風立ちぬ』で知られる堀辰雄の旧居と展示館です。
ポイント:晩年を過ごした住居や書庫が保存され、静かな庭園で散策も楽しめます。 - 追分宿郷土館(歴史を知る)
宿場町の歴史や、追分を愛した文豪(島崎藤村、室生犀星など)の資料が展示されています。 - ランチ&休憩:GAFLO CAFE(ボタニカルな癒やし)
追分宿中心部から車で約5分(徒歩15〜20分)。
楽しみ方:川のせせらぎを聞きながら、ヴィーガンランチやエディブルフラワーのスイーツプレートで一息。文豪たちが愛した自然を感じられる空間です。 - 真楽寺(隠れた名所)
GAFLO Cafeから車で約5分。浅間山の噴火鎮めの伝説がある古刹で、大きな池(大沼池)と四季折々の美しい景観があります。
移動のアドバイス
- 徒歩派:信濃追分駅から追分宿まで約20分。GAFLO Cafeまで歩く場合は歩きやすい靴必須。
- レンタサイクル:駅前で自転車を借りると、移動がスムーズで風を感じながら散策できます。
- タクシー:駅から追分宿まで1メーター程度。GAFLO Cafeから御代田駅へ戻る際も便利。
スケジュール案
- 10:00:GAFLO Cafe 着。開店直後の静かな森でブランチ&お花選び。
- 11:30:徒歩または車で追分宿へ移動(約15〜20分)。
- 12:00:堀辰雄文学記念館・追分宿郷土館を見学。
- 13:30:分去れ(わかれ)の碑周辺を散策、文学碑を巡る。
季節ごとの楽しみ方
- 春(4月後半〜5月)
テーマ:芽吹きと「菜穂子」の世界
魅力:GW頃に桜やコブシが咲き、堀辰雄が愛した淡い緑の景色を楽しめます。GAFLOのテラス席から見える新緑は圧巻。庭に咲く山野草も見逃せません。 - 夏(7月〜8月)
テーマ:避暑地の原風景と涼を求めて
魅力:追分は軽井沢中心地より涼しく、深い緑と爽やかな風。GAFLOでは川のせせらぎが天然クーラーになり、ヴィーガンの冷たいドリンクやジェラートが楽しめます。 - 秋(10月中旬〜11月初旬)
テーマ:燃える紅葉と『風立ちぬ』の感傷
魅力:宿場町の広葉樹が一斉に紅葉。GAFLOのテラスで温かいスープやラテを楽しみつつ、初冠雪の浅間山を望む絶景が魅力。 - 冬(12月〜3月)
テーマ:暖炉の灯りと静寂の読書タイム
魅力:観光客が少なく、宿場町は雪景色で水墨画のよう。堀辰雄文学記念館の展示をゆっくり楽しめます。防寒対策必須。※冬季休業の施設あり。
散策のアドバイス
- 服装:都心より5〜10℃低めのため、1枚多めに羽織るものを用意。
- 定休日:多くの施設が火曜休み(祝日の場合は翌日)。日程に注意。
② 御影用水・リゾート散策ルート
御影用水リゾート散策のモデルコース
信濃追分駅から南側に広がる「御影用水」エリアは、ヨーロッパの運河沿いのような美しい景観が魅力。軽井沢屈指のリゾート散策ルートを、所要時間約1.5〜2時間で巡るモデルコースをご紹介します。
モデルコース概要
スタート:信濃追分駅
- 御影用水・並木道(散策:約30分)
- 見どころ:平坦で穏やかに流れる用水路沿いには、手入れの行き届いた並木道が続きます。
- リゾート感:水面に映る木々やセンスの良い別荘の景色は「小さなスイス」の雰囲気。愛犬との散歩にも最適です。
- うめの木カフェ(休憩:約30〜45分)
- 特徴:御影用水から少し歩いた場所にある、家庭的な温もりのカフェ。
- 楽しみ方:静かな住宅街の中で、手作りケーキやコーヒーを楽しみながら散策のひと息を。
- 注意:営業日・時間は事前確認推奨(不定休の場合あり)。
- 浅間サンラインからの展望(絶景:約15分)
- 見どころ:カフェから広域農道「浅間サンライン」へ少し足を伸ばすと、雄大な浅間山と佐久平のパノラマ景観が広がります。
ゴール:11:45〜12:00 信濃追分駅へ帰還または次のスポットへ。駅へ戻るか、タクシー・車で国道18号側の「GAFLO Cafe」へ移動してランチにするのもおすすめです。
移動のアドバイス
- 徒歩(のんびり派): 全行程フラットで1.5〜2時間の散策に最適。浅間サンライン付近は上り坂があるため、体力に合わせてペース調整。
- レンタサイクル(アクティブ派): 信濃追分駅前で自転車を借りると移動時間短縮が可能。御影用水沿いの並木道を気持ちよく走れます。
- タクシー(時短派): 駅に常駐タクシーが少ないため、配車アプリや電話予約で事前に手配するとスムーズに移動できます。
- ルート選びのコツ: 御影用水の西側(小諸方面)を歩くと閑静でリゾート感のある並木道が続く。浅間サンライン横断は安全な場所から行うこと。
- 時間配分のヒント: 信濃追分駅の電車は1時間に1〜2本。散策終了時間を電車に合わせて逆算し、うめの木カフェからの移動も計画的に。
スケジュール案
- 10:00:しなの鉄道「信濃追分駅」スタート
- 10:15:御影用水・並木道(散策:約30分)
- 「小さなスイス」のような水辺の景色を楽しみながら、うめの木カフェ方面へ。
- 10:45:うめの木カフェ(休憩:約45分)
- 手作りケーキとコーヒーで、静かな住宅街の雰囲気を味わいます。
- 11:30:浅間サンラインからの展望(絶景:約15分)
- カフェから少し足を伸ばし、浅間山と佐久平のパノラマを堪能します。
- 11:45:散策終了・信濃追分駅へ(または次の目的地へ)
季節ごとの楽しみ方
- 春(4月下旬〜5月)
- テーマ:水面に映る芽吹きと残雪の浅間山
- 見どころ:御影用水に映る新緑、浅間山の残雪とのコントラスト
- 散策の楽しみ:沿道のフキノトウやスミレなどの山野草を観察し、冬を越えた生命力を感じられる
- 夏(7月〜8月)
- テーマ:水辺の天然クーラーと深い森の静寂
- 見どころ:用水路沿いの木陰と水の気化熱で街中より涼しく感じる
- リゾート感:深い緑に囲まれ、テラスでの休憩や川のせせらぎを楽しめる。浅間山の真夏の景観も圧巻
- 秋(10月中旬〜11月初旬)
- テーマ:黄金色のカラマツ林と「水鏡」の紅葉
- 見どころ:御影用水に映る黄金色の紅葉と落ち葉の絨毯。浅間サンラインから佐久平まで広がる紅葉パッチワークも絶景
- 冬(12月〜3月)
- テーマ:凛とした空気と静寂の雪景色
- 見どころ:観光客が少なく、用水路の凍結や雪景色を独り占めできる
- 散策の楽しみ:空気が澄んでいるため浅間山の輪郭がくっきり。カフェで薪ストーブの暖かさを楽しめる
散策のアドバイス
冬の注意:歩道が凍結する場合あり。滑りにくい靴(スノーブーツ等)を用意しましょう。
春・秋の防寒:風が通り抜けるため、体感温度は低め。ストールやウィンドブレーカーがあると安心。
6.散策の実用アドバイス
- ✔ 半日あれば十分満喫可能
- ✔ 石畳や未舗装路があるためスニーカー推奨
- ✔ 新緑(5〜6月)・紅葉(10月)が特に美しい
- ✔ 午前中は特に静かでおすすめ
まとめ|追分は「大人の軽井沢」
軽井沢・追分エリアは、華やかな旧軽井沢とは異なり、歴史と文学、自然の静寂が息づく落ち着いた町並みが魅力です。江戸時代の追分宿や分去れの碑、泉洞寺などの歴史的スポットを巡りながら、堀辰雄文学記念館や文学碑を歩くことで、文豪たちが愛した空気と景色を体感できます。また、御影用水沿いの平坦で美しい並木道や、うめの木カフェ・GAFLO Cafeなどの隠れ家カフェで休憩を挟むことで、散策はゆったりとしたリゾート気分に。春の芽吹きや夏の木陰、秋の黄金色の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の自然も楽しめ、石畳や小径を歩く半日ほどの散策で、軽井沢の静かな魅力を余すことなく味わえるエリアです。

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